一般的なサービスと、出張型専門サービスの流れ
エアコンガスの補充は、ガソリンスタンドでもカー用品店でも、ディーラーでも整備工場でも受けられます。では、何が違うのか。それは「進め方」と「中身」です。まずは店舗型と出張型、それぞれの流れを並べて見てみます。
大きな違いは、お客様が動くか、整備士が動くか。店舗型では、往復と待ち時間が必ずついてきます。出張型なら、その時間はまるごと消えます。
お客様の拘束時間の目安
往復の移動+受付・待ち時間+施工時間
施工中もふだん通りの生活が可能(立ち会い不要)
※ 施工自体の所要時間(約60〜90分)は出張型も同程度です
仕事や家事で忙しいと、半日を空けること自体が大きなハードルになります。「気になってはいるけど、なかなか行けない」。先送りの一番の理由は、たいていこの拘束時間です。出張型は、その壁そのものをなくすために選んだやり方です。
「補充」と「精密管理」は、何が違うのか
正直に申し上げると、エアコンガスのクリーニングそのものは、ほかの整備工場やガソリンスタンドでも受けられる作業です。それでも当サービスを選んでいただく理由は、ご指定の場所まで伺う出張型と、一級自動車整備士がその場で仕上げる安心感にあります。snap-on社製最上位機器で5g単位まで管理するのも、安心してお任せいただくためのこだわりです。
なお、当サービスはカーエアコンの冷媒クリーニングと規定量の精密充填の専門です。エアコンの故障修理そのものには対応していません(その場合はお近くの整備工場へご案内します)。
もうひとつの違いは、施工そのものの中身です。エアコンガスのメンテナンスは、大きく2つに分かれます。足りない分を継ぎ足す「補充」と、いまの冷媒を全部回収・クリーニングしてから規定量を入れ直す「精密管理」です。
補充は手軽で短く済みますが、すでに入っている冷媒の状態(劣化や不純物)はそのまま残ります。内藤オートサービスは、冷媒をいったん全量回収し、不純物を取り除いたうえで、車両ごとの規定量を5g単位で入れ直します。
この3ステップを正確にやるには、冷媒の回収量と充填量を高い精度で測れる専用機器が要ります。内藤オートサービスが使うのは、snap-on社製エアコンサービスステーションの最上位モデル。5g単位で充填を調整でき、車両ごとに決められた規定量を精密に再現できます。
冷媒は多すぎても少なすぎてもエアコン性能が落ちる。車両ごとに決められた規定量を、1gでも正確に合わせることが、効きの違いとして表れる。
snap-on社製 最上位エアコンサービスステーション
冷媒の回収・クリーニング・充填を一台で完結できる専用機器です。5g単位での計量が可能なため、車両メーカーの規定量を精密に再現できます。R134a・R1234yfの両冷媒に対応しており、冷媒の種類を問わず同じ精度で施工が行えます。
R134a・R1234yf 両冷媒対応
従来型のR134aも、次世代型のR1234yfも対応します。新しい車種の方も、冷媒の種類を問わずそのままお任せいただけます。冷媒の種類がわからなくても、施工前にこちらで確認します。
夜間の住宅街でも使える静音性・発電機いらずの安定電源
動作音は一般的な真空ポンプより静かで、夜間の住宅街でも使えるほどです(目安は普通車のアイドリングくらい)。電源はEcoflow Delta2。音の大きい発電機を使わずに安定した電気を供給できるので、ご自宅や職場の駐車場でも周囲に配慮して施工できます。
極コース ─ その車が「一番冷える量」まで仕上げる
車のエアコンには、メーカーが定めた冷媒の規定量があります。ふつうの施工では、この規定量どおりに正確に充填できればゴール。それだけで十分に効くことも多いんです。ただ、規定量には実は「幅」があります。たとえば「400g ±30g」なら、370gから430gのどこに入っていても「規定範囲内」ということになります。
そして、この60gの幅のなかで「一番冷える量」は、車によって違います。同じ車種でも、走行距離やエアコンの状態しだいで最適な量は変わる。だから極コースでは、実際に吹き出し口の温度を見ながら、規定範囲のなかでその1台がいちばん冷える量を探ります。これが「現車合わせ」です。
メーカー規定量を正確に入れる。それが基本。でも、その先に「この車が一番冷える量」がある。極コースは、そこまで追い込む。
規定量の「幅」と現車合わせ(例:規定量 400g ±30g の場合)
現車合わせ ─ この幅の中で、その車の「一番冷える量」を探る
規定範囲内
370g規定量 400g430g
※ 数値は一例です。最適な冷媒量は車両ごとに異なります。
なぜここまでできるのか。ホットガスショットでシステム内の冷媒を限界まで回収し、いったん完全にリセットしてから充填を始めるからです。古い冷媒が中途半端に残っていると、正確な現車合わせはできません。「最大回収」と「現車合わせ」は、セットではじめて意味を持つ工程なんです。
ホットガスショットの価値は、この「リセットの確実さ」にあります。これまで施工を重ねてきて、最大回収をかけると、配管に残りがちな古い冷媒までしっかり抜けると感じています。古い冷媒を残さないぶん、クリーニングした冷媒を高い純度のまま、その車の規定量で充填できる。冷媒の状態が整えば冷却効率も上がり、吹き出し口の温度が下がることが見込めます。
ホットガスショットによる最大回収 古い冷媒を確実に除去 → 高純度のまま規定量で充填 → 冷却効率の向上
といっても、ホットガスショットそのものが魔法のように冷えを生む技術というわけではありません。最大回収で土台を整え、高純度の冷媒を規定量で入れ、現車合わせで仕上げる——この一連の工程と、積み重ねてきた経験がそろってはじめて活きてきます。効果の出方は車種やエアコンの状態によって変わりますし、冷えの悪さが冷媒以外(部品の不具合や漏れなど)から来ている場合は、クリーニングだけでは良くならないこともあります。
極コースの施工工程(実例)
極コースでは、施工の前後で吹き出し口の温度を測りながら、「この1台が一番冷える状態」まで追い込みます。ある施工例では、施工前の17℃が、第一弾の施工後に16℃、さらに冷媒量の調整で14℃まで下がりました。合計3℃の改善です。
施工前17℃
→ 施工後16℃
→ 冷媒量調整後14℃
計3℃改善
- 機材搬入
- 施工内容の説明・確認 鍵をお預かりし、施工コースの料金・内容をご説明します。
- 施工前の吹き出し口温度測定 2つの方法で測定します。①専用プローブを吹き出し口に挿入して測定 ②サーモグラフィーで温度を視認化。(測定結果:17℃)
- ホースを車両に接続
- ホットガスショット 冷媒を温めながら回収することで気化を促進させ、吸い残しを大幅に低減します。古い冷媒を残さないことで、続く工程で高純度の冷媒を規定量どおりに充填できます(極コースで選択)。
- 真空引き バッテリー上がり防止のため、外部電源を接続して施工します。
- エアコンフィルター点検・交換 脱臭機能付きエアコンフィルターに交換します。
- ワコーズ製エアコン添加剤充填 コンプレッサーの潤滑性を向上させ、エアコン使用時の抵抗を低減します。
- 第一弾施工終了・施工後温度測定(結果:16℃)
- 冷媒量調整(極オプション) 通常コースよりさらに2℃低下に成功。計3℃低下です(最終結果:14℃)。
- サーモグラフィー撮影・片付け
- 施工説明・鍵のお引渡し・機材撤収
仕組みの違いが、結果の違いになる
出張型だから、お客様の時間をゼロにできる。専用機器があるから、規定量を正確に管理できる。どちらも「仕組み」の違いです。どちらが上という話ではありません。仕組みが変われば、お客様の体験も、施工の精度も変わる。それだけのことです。
内藤オートサービスがこの仕組みを選んだのは、代表自身が、営業の仕事をしていた頃に一人の客として同じ思いをしたからです。「整備工場に行く時間がない」。「相談しても『そんなもんですよ』で終わる」。あの頃の自分が本当にほしかったサービスを、そのまま形にしました。
※ 改善温度は当社が吹き出し口温度を記録した自社の施工記録(2026年8月時点)の実測値です。効果は車種・年式・使用状況により異なり、すべての車両で同等の改善を保証するものではありません。
軽自動車からミニバン・SUV、大型トラック、輸入車まで、幅広い車種で施工実績があります。レーシングカー(スーパーGT #31)を手がけたこともあります。吹き出し口温度を記録した自社の施工記録(2026年8月時点)では、施工前後の温度低下は約4℃。改善の幅は車種・使用状況・施工前のコンディションによって異なります。詳しい改善データはコラムでご紹介しています。
基本コース 15,000円〜/快適コース 25,000円〜/極コース 37,000円〜(各税込 16,500円〜/27,500円〜/40,700円〜)
出張費はお住まいの市町により異なります(清水区・葵区・駿河区は無料)。詳しくは対応エリアへ
※ 静岡市葵区の梅ヶ島・大河内・玉川・井川は、高速道路が使えないため別料金です。
R1234yf(新しい冷媒)のお車は、冷媒の不足が100gを超えた分だけ冷媒代(税込44円/g)が加わります。R134aのお車には加算されません。